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Sand Art Technique : Prologue

2013/06/14

サンドアート技法編 プロローグ


サンドアートが何かはなんとなく分かったけど
じゃあどうやって作ってるのさ?



というお話です。


前回までサンドアートの種類や歴史に関するまとめをやってきましたが
今回からは砂絵、サンドパフォーマンス、サンドアニメなどに共通する技法を紹介していきます。
決まった方法はないので私が描くときの基本的な方法です。
こんな風に作ってるんですよーという参考程度に見てもらえればと思います。


まず機材について

■砂















砂ですが美術用に売っている砂が品質管理されているのでいいと思います。
国内だけでなく海外の砂なども色々あって集めるだけでも楽しいです。
砂の粒の大きさや形状、色などによって絵の印象が左右されますので
色々試して自分にとって使いやすいものや表現に合うものを都度探す必要があります。
個人的には触っていて気持ちいいかも大きな割合を占めています。

■サンド台















サンドアートをやるための台ですが専用のものが売っているわけではありません。
wattoonではアングルで枠を組んでそこにスリガラスを乗せてますが
簡易的なものなら写真用のライトボックスでも代用できます。
ガラスも強化と通常のものだと砂のはね方が変わってきます。
ちなみに強化ガラスといえどしばらく使っていると砂で傷がつきます。
石英なんかの硬度が高いものが多く混じっていると早くダメになりますが
ここは表現とのトレードオフです。

■ライト






















ガラス下に仕込むライトです。
照明で使うものなら大抵大丈夫ですが、拡散するタイプがいいです。
スポットより散光型で距離をある程度とったほうがムラなく照射できます。
トレペ等で拡散するのもアリです。
写真、動画用のタングステンは色温度の管理含め信頼度が高いですが
高温になる、電力を食うなど扱いには注意が必要です。
wattoonでは基本はLEDを2灯使って光の方向性を意図的に作ったりしてます。

■カメラ
動画が取れるDSLR機(デジタル一眼)やデジタルビデオカメラ、Webカメラなどを使います。
基本暗いので暗部にそこそこ強いものでないとノイズが酷くなります。
PC、TV、プロジェクター等にモニタリングするために出力可能な機材がいいと思います。
wattoonでは主に6DをUSB接続してモニタリングしながら使っています。

■カメラ台
















コレが意外と大変です。
少々動いたくらいでは揺れないように設置しなければならないので
wattoonでは壁にアーム(manfrotto 244バリアブルフリクションアーム)でつけています。
ライトボックスを利用するなら卓上の複写台なんかも使えますね。
床におく場合は出来るだけがっしりした台が必要になります。
前出のセンチュリーなんかも使えると思います。

■モニタ
















カメラを通した絵をモニタリングして絵作りをします。
撮影時は頭が映りこんでしまうので真上から見ることが出来ないため
体を引き気味に作業をします。なのでモニタリングが出来ると楽です。
wattoonでは基本canon6DからPC経由で液晶マスモニ(Sony LMD-2050W)に出してますが
場合によってプロジェクター投影、Ipadで手元に吊るなど場合によって使い分けています。

■ソフト
作るものによりますが、動画の時は基本6Dをつなげているので
普通にEOS utilityを使ってPCで撮影します。コマ撮りではDragonFrameです。
簡易的にLogicoolのWebカメラ(C920)を使うこともごくまれにありますが
そのときもLogicoolの専用ソフトで撮影してしまいます。

■音楽
















これ以外と大事です。
リズムや展開、流れの中で撮影するときは自分で音楽を作ってます。
サンドアートを描くときは相対的な情報が少ない状況での作業になりますので
曲の展開に合わせて絵を描いていくなど
コンディションや体調などで左右されないようある程度管理することも出来ます。
単純に気持ちのいい音楽を流すことで集中しやすくなったりしますが
曲に引っ張られ過ぎてしまわないよう注意してます。


という感じで機材はこんなものでしょうか。
技法にもよりますが自分が描いているときはかなり砂が散らばるので
砂ガードを作ったりしてます。ツルツルの床に革靴なんかだと滑りますので注意。


次回からは実際面に突入します。

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