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3Dプリンター

2013/07/19

最近3Dプリンターも安価なモデルが大分揃ってきたのもあって
パーソナルユースでどれくらい使えるのか試してみたくなってきました。

会社では数年前から出力屋さんに出している人間もいて、そういうところの持っている業務機はかなり精度が高いのですが、コンシューマの数十万クラスのものだとどうなんでしょう。


















そもそも3Dプリンターって何?

簡単に言うとCADや3Dソフト、立体スキャナーなどで作成した形状データを
樹脂、金属などで出力できる機械です。

基本的には紙のように薄い断面を積み上げて立体を作り上げていきます(積層方式

3Dプリンターで使われている積層方式は80年に日本人が特許を出しており、すでに20年ほど前から工業で使われている技術です。
そういう意味では「産業革命?3Dプリンターは何でも作れる魔法の箱じゃないんだぜ」という記事が踊るのも分かりますよね。
十分実用のレベルで技術が確立されており、長所も短所も開発の苦労も含めて長いこと研究、議論されているわけですから。
産業用のものは数千万から1億円超という非常に高額な機械ですが
数年前にコンシューマの数十万クラスが出てきて3Dプリンターと呼ばれ始め一気に広まったということでわいのわいの言う状態になってます。

でもやっぱり自宅で出力できるのは魅力ですよね。 

さて、3Dプリンター(積層立体造形用の装置)には主に3つの方式があります。
インクジェットとかプロジェクションとかもあるんですが照射とか焼結の方法違いでキリが無いので 3つに絞りました。


光造形方式(SLA)
光硬化性の液体樹脂に紫外線レーザーを照射して固める方法。
ほとんどが工業用で装置の価格も3000万超。液体樹脂は産業廃棄物扱いとなります。
やっと2社ほどホビーユースの数十万クラスの廉価版を出したところ。ただランニングコストが良くない。

粉末焼結方式(SLS)
光造形の液体樹脂を粉末樹脂に置き換えたものです。
こちらも同様に工業用で高いものでは1億超え(!)

熱溶解積層方式(FDM)
 プラスティック樹脂を熱で溶かしてケーキの絞り機のように糸状にして堆積させる方法です。
昨今話題になる家庭用3Dプリンターはこの方式の中でもホビーユースな廉価版です。
フィラメントと呼ばれる樹脂は主にPLAとABSがあり、ランニングコストはいいです。
10万くらいからありますが高いものだとやはり億超えです。


最近やっと安価な光造形の機種も出始めましたが
現状手に入って気軽に使えるものは基本FDMしかないので
今のところはコンシューマ3Dプリンター=熱溶解積層方式(FDM)と思っていただければ。

では次回は出力編です。

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