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盆石

2013/05/30

盆石(ぼんせき)

サンドアートについての5回目です。

日本の砂絵で銭型砂絵とまた別の系譜に盆石というものがあります。

















japanesebonseki

盆石(ぼんせき)は盆庭(ぼんてい)盆山(ぼんさん)と共に盆景(ぼんけい)と総称される伝統芸術の一種で
盆石とは主に黒いお盆に白い砂、石などを使って半立体的な風景を作り上げていく縮景芸術です。
同様の縮景芸術には盤景(ばんけい)と呼ばれるものもあります。
砂もあられ、1号、2号などと大きさによって呼び名が決まっており、羽や匙などの置き場所から所作なども問われます。

室町時代に足利義政によって確立されたと言われ、江戸時代には庶民に拡がっていきました。
現在でも書道や日本画のように流派が別れ、受け継がれています。

日本らしい繊細で情緒のある絵づくり、独自のパース感と圧縮技法、そこに風情と厳格さを感じます。

Zen Garden at Ryoan-ji
Zen Garden at Ryoan-ji

circle bonsai
circle bonsai by inajeep

日本人は古来から箱庭空間への美意識が高く、枯山水などの庭園や盆栽、生け花など
自らに制限を設けてその中に無限の宇宙を作り出すという表現を多く取り入れてきました。
同様に制限を設けたものというと浮世絵が思い浮かびますが、その文化は現在のマンガ、アニメ文化にも受け継がれていますよね。

Sand Mandala

2013/05/23

サンドアートの第4回目は砂曼荼羅(Sand Mandala)です。

前回の砂絵の一種なのですが、その精神性やデザイン性の高さ、緻密さなど
非常に特殊ですので改めて紹介します。

Large Sand Mandala, Tibet
Large Sand Mandala, Tibet by IvanWalsh.com

IMG_2014
チベット仏教の儀式として行われる砂曼荼羅。

数週間から時には数ヶ月かけて描かれます。
砂を落とすためのチャクプと呼ばれる金属の筒を使って聖砂とよばれる色砂を細い棒で押し込みながら繊細に緻密に描いていきます。

そして何日もかけて描きあがった曼荼羅を声明を唱えてすぐに崩し(!)、水に流します。
勿体無いですが、それが修行であり供養であるそうです。

日本でも相田みつお美術館でダライ・ラマ法王生誕70年の記念行事として「チベット砂曼荼羅の世界」が開催されています。
戦後60年にあたり、平和を祈念する法要として実際にギュト寺院の僧侶が来日して「観世音菩薩砂曼荼羅」を9日間かけて描き、隅田川に砂を流しました。


上の写真では下書きがありますが、知り合いのお坊さんにチベットの僧侶が来日した時の写真を見せていただく機会があったのですが、その時は4人で4方向からフリーハンド(!)で緻密な曼荼羅を描き上げていました。

タイムラプスで砂曼荼羅が描かれていく様子

Sand Painting

2013/05/17

3回目はもう一つの身近なサンドアートである砂絵( sand painting sand drawing)です。

Alfombra--Vaquero
Alfombra--Vaquero by Gruenemann

Meditations in Sand
Meditations in Sand by Todd Huffman

図画工作の時間に糊のついた台紙に色砂を貼り付けて絵を作った経験ないですか?
現在でも日本では情操教育の一環として砂絵が取り入れられている所が多いようです。


身近な「砂」をマチエールとして使った絵画技法は古くからあり、世界中で多様な使われ方をしてきました。

古くはイカーと呼ばれるネイティブ・アメリカンのメディスンマンによって病気を治す儀式として砂絵が描かれていました。
また、インドのコーラムと呼ばれる女性の花嫁修業のために庭などに色砂で模様を描くもの、チベットの砂曼荼羅などすべて砂絵と言っていいと思います。
砂曼荼羅については日本でも馴染みがあるので後日改めて取り上げたいと思ってます。

日本でも江戸時代までは、砂絵は伝統行事や娯楽、大道芸などで描かれていました。
日本独自の砂絵としては何といっても銭形砂絵が有名で、寛永10年(1633)に藩主である生駒高俊公を歓迎するために一夜にして作られたと言われています。


規模や成り立ちは砂絵というより実際は砂像に近いですよね。

現在でも100m以上もある「寛永通宝」が有明浜の白砂に見ることが出来ます。
年に2回の定期的な補修と、自然災害などで壊れたときは市民総出での補修をしているそうです。

こうして380年も前のものが未だに見ることが出来るのも苦労を厭わず伝統を守ろうとする人たちがいてこそですよね。素晴らしいです。


Sand Bottle

2013/05/15

第2回目は身近なサンドアートであるグラスサンドアート(sand bottle)です。

Andrew Clemens
Andrew Clemens by libbyrosof


ガラスのコップやボトルなどに色砂を堆積させながら絵を描いていき、主に飾ることを目的としたアートです。
前回の砂像と真逆のスケール感。非常に繊細ですよね。

起源としては、1700年代にスー族をはじめ南米の一部で白人の捨てた薬の空きボトルに簡単な模様を描いた砂を入れお土産として売り始めたそうです。それがヨーロッパへ伝わって体系化していき、現在のようなカラフルな色砂をつかったアートになったと言われています。


基本的にはガラスのボトル、コップなどにロート、注射器、スプーン、串などを使って地道に色を積み重ねて行くことで絵を描いていきます。

やはり他のサンドアートとの大きな違いは完成後に絵が崩れないように特殊な接着剤を混ぜるなどして、保存して鑑賞して楽しむアートだということです。色砂を使ったカラフルな作品が多いのも特徴です。
そのものを商品として販売したり、サボテンなどの観葉植物を寄せ植えするなど多様に楽しめるのも大きな魅力です。
場所もとらず、比較的手軽に出来るので固まる色砂の販売やワークショップも数多く開催されています。
その割りに深みに到達するには繊細にテクニックを追い込んでいかなければならないので非常に奥が深い職人芸が光るアートだとも言えます。

Sand Sculpture

2013/05/10

やはりサンドアートと聞いて一番に思い浮かぶのは砂像(Sand Sculpture)ではないでしょうか。

Sand Sculpture
Sand Sculpture by Photos by PhilLi

Sand Sculpture
Sand Sculpture by d4rr3ll

よく海岸などでコンテストや展示が行われていますので実際に目にしたことがあるかもしれません。

子供のころ砂のお城とか作りましたよね。貫通させて水を流したり。
ついでにじゃんけんで負けた奴埋めたりしましたね。

砂という脆く、崩れやすい素材を計算しながら立ち上げていくのですが、時に数メートルに及ぶ作品を仕上げるのですから、特に屋外なら天候にも左右されますので並大抵の苦労ではないはずです。


やはりプロも基本的な手法は砂遊びの城と同様に砂を水のみで固めて彫刻していきます。
ただその方法は非常に豪快なものです。

砂像彫刻家の第一人者と呼ばれるアメリカのゲリー・カークが1970年代頃に初めて砂を枠に入れ
重機で押し固めたものを彫刻するという手法で作品を発表し、それ以降より複雑でスケールの大きい彫刻を可能にしました。
アートに重機という組み合わせだけでも何か凄みがありますよね。
日本でも茶圓勝彦さんというプロの方が活躍されていて鳥取の砂の美術館をプロデュースされています。

スケールの大きい立体作品って環境も含めたインスタレーションとしての効果が絶大ですよね。平面作品にはない魅力を感じます。

サンドアートとは?

2013/05/09


ひとくくりにサンドアートと呼んでるけどサンドアートって何を指すの?
と最近聞かれることが多いのでまとめてみることにしました。

簡単にいうとサンドアートとは砂を使ったアートの総称
表現の違いにより様々な種類に分類されます。










身近な「砂」という素材を使った作品はどれもシンプルな技法で作られており、
よりネイティブで素朴な印象を受けますよね。
それゆえにアイデアと工夫、製作者の努力や人間性が生で伝わってくるように感じます。


世界一小さなアニメーション動画

2013/05/02

IBMがナノテクを駆使して作ったアニメーション

“A Boy And His Atom(少年と原子)”



縦横数万分の1ミリほどしかない背景の上で原子を1つずつ動かし、走査型トンネル顕微鏡(Scanning Tunneling Microscope, STM)により観察した250枚の静止画像を繋ぎ合わせることで構成したムービーだそうです。
世界一小さなアニメーションとしてギネス認定されたとのこと。

かわいいアニメですよね。


しかしアードマンの"dot"でもかなりビックリでしたが桁が違いすぎてもう何がなんやら。







 

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