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Sand Art Technique : Figure Anima

2013/06/27

サンドアート技法編の今までの技法を使って実験的な映像を作ってみました。

前々から考えてはいたんですが
曲に合わせてリアルタイムでサンドアート描けないものかと。

編集してME的にビートボックス的にということならいくらでも出来るんですが
曲に合わせてインスピレーションで描きながらの一発撮りでやりたいのです。

サンドアートではリアルタイムで曲の細かいビートに合わせて
形状を描いていくような手法はまず取れないです。
ライン1で実践していますが、速く描きすぎると砂が予想外に跳ねてしまったり
形状が崩れてしまうので一定の速度を超えられないという制約があります。
要は絵にならないというわけで。


んー。困った。。。


(しばし考え中)


あれ!?

それって、逆に曲をゆっくりにしちゃえばいいんじゃん?


というわけで勢いで作ってみました。
※ヘッドホン推奨ですが途中でやや音がデカくなりますので注意。




まず、曲を作ってそれを8倍にストレッチ。3分強の曲が一気に25分の超大作になりました。
そのゆ~っくりな曲を流しながら音のイメージをインスピレーションで描いていきます。

そうして25分の曲を流しながら一発撮りしたものを再度8倍速に縮めて等速に戻したものです


さて。。。

次回からはもう少し突っ込んで実践的な表現の中でどう使うかを紹介していきます。

Sand Art Technique : stamp

2013/06/25

サンドアート技法編の第3回目はスタンプです。

まずは前回と違う砂の撒き方を。
前回の方法では砂を上空から撒く方法をやりましたが何往復もさせなければ濃くならず
結構時間がかかります。
今回は砂を滑らせることで一気に画面に砂を行き渡せる方法です。

まずは動画をご覧ください。




動画の説明です。

■Slide
横の砂山から砂を滑らせて一気に画面に行き渡らせます。思い切り良くスパッとやります。
量やスピードなどで質感を変えることが出来ます。

■Stamp : Finger
指先をトントンしながら線を描いていきます。1本指か複数指か、連続か破線かなどでも表情を変えていきます。

■Stamp : Hand
手の握り方や場所によって表情を変えていきます。側面を使うと群衆のような表現が可能です。
手を広げたり肘のほうまで使ったりするとまた違う表現が可能です。


■Stamp : Wipe Mix
一度線を描いてからスタンプを組み合わせています。ネイティブパターンのような、ギーガーのような不思議な模様が描けます。


スタンプは使い方次第で非常に面白い絵が作れると思います。
砂を押し付ける事で中間色の幅が少ない表現になるため
シュールレアリズムのような独特のシェーディング感やチェコアニメ的な雰囲気も期待できますよね。


さて、ここまでの3回に亘って基本的な技法を紹介してきましたが
これらを組み合わせることで大体のものは描けてしまうと思います。
まだ細かい技法は色々あるので次回以降紹介していきますね。


Sand Art Technique : Line2

2013/06/20

サンドアート技法編の第2回目はライン2です。

前回のライン1で紹介したものから地と図を反転させて、砂の上に線を描く方法です。
線を描くにはまずガラスに砂を撒かなければいけませんので基本的な撒き方から。

基本的な砂の撒き方
適量の砂を握って手を高く上げ、手を左右に激しく振ることで
親指側、小指側から砂をこぼすようにして撒きます。

文章だとちょっと伝わりづらいかも知れませんので実際に動画を見ていただければ早いと思います。 



以下動画の解説です。


■Scatter
平均的に撒く方法です。80cmくらいから撒いています。可能な限り上から、且つ左右に速く振りながら落とすと均等に撒けます。



■Scatter : Textured
ムラをつけて撒く方法です。先ほどより低い位置で撒くことで元々乗っていた砂を部分的に飛ばすなどしてムラを作ります。


砂が撒けたのでここから線を描いていきます。
線を描くときは押し付ける強弱、スピードなどで質感が違ってきます。
また画面外の砂を同時に持ってくることで砂の乗り具合をコントロールしていきます。

■Line : Finger
指先を使って描いています。指先の閉じ具合や側面を使うなどするとまた違った線が描けます。 


■Line : Nail
手のひらを上にして爪で描いています。逆に鉤爪の様にして書いたり、開き具合や爪の伸ばし具合で線質を変えます。



■Line : Hand
手のひらや側面を使って描いていきます。どちらの側面を使うかでも雰囲気が変わってきます。



■Line : Mix
様々なバリエーションを付けながら線を描いています。



前回の線の描き方よりシャープな線が描けるので細かい書き込みなどにも適しています。
描いていくと線の周りにアウトラインのように砂が溜まることが多いので
コントラストの高さでルックアットさせる部分を作ったり、模様を描くのにも有利です。
また、砂の溜まりをアウトラインと捕らえるか影と捕らえるかでも表現が変わってきます。

サンドアートの基本は前回と合わせたこの2種類の砂の表現
つまり、砂を盛るか削るかの組み合わせでしかありません。
ほんとシンプルですよね。

Sand Art Technique : Line1

2013/06/18

サンドアート技法編の第1回目はライン1です。

今回からサンドアートに使う基本的なテクニックを動画で紹介していきます。
主に砂絵、サンドパフォーマンス、サンドアニメで使えるテクニックです。
こんな風に作っていますよという参考程度に見ていただければ幸いです。

まずは動画をご覧ください。




一番基本的な線の書き方は適量握った砂を小指側から落として描いていく方法です。
砂を落とす量、高さ、動かすスピードで太さや質感を決定していきます。
3つの要素を小指の握り具合でコントロールしながら描いていきます。

また、手の作りは個人差があって手のしわから砂が漏れてしまって線が何重にもなってしまったりします。
私の場合は普通に落とすと2本になってしまいますので砂を握る量、握る力加減、手の角度等で微調整しています。


以下動画の解説です。


■Basic Line
私が普通に描いた基準です。やっぱり2本ですね。コレでガラスから2-3cmくらいの高さです。























■Bold Line
太い線です。スピード、高さはあまり変えずに砂を多めに落としています。





















■Thin Line
細い線です。スピードをゆっくりにしてガラスに触れるギリギリで砂を落としています。





















■Speed Up
高さ2-3cmで速く動かしています。





















■Lift Up
高さ15cmくらいで速く動かしています。





















■Mixed Line
上記を組み合わせて色々やってます。線だけでも色々な表現が可能です。





















細かく見ていくと線の上下でもテクスチャー感の違いが出来ていますし、スピードによっても変わってきます。
この偶然性をコントロールしたり、利用しながら絵を作り上げていきます。


また、サンドアートに限らず言えると思いますが普段やらない方法を試してみると
自分でも意外な発見があって徐々に表現の引き出しが溜まっていきます。
この引き出しの開け方が表現における個性に繋がってくるのだと思います。

Sand Art Technique : Prologue

2013/06/14

サンドアート技法編 プロローグ


サンドアートが何かはなんとなく分かったけど
じゃあどうやって作ってるのさ?



というお話です。


前回までサンドアートの種類や歴史に関するまとめをやってきましたが
今回からは砂絵、サンドパフォーマンス、サンドアニメなどに共通する技法を紹介していきます。
決まった方法はないので私が描くときの基本的な方法です。
こんな風に作ってるんですよーという参考程度に見てもらえればと思います。


まず機材について

■砂















砂ですが美術用に売っている砂が品質管理されているのでいいと思います。
国内だけでなく海外の砂なども色々あって集めるだけでも楽しいです。
砂の粒の大きさや形状、色などによって絵の印象が左右されますので
色々試して自分にとって使いやすいものや表現に合うものを都度探す必要があります。
個人的には触っていて気持ちいいかも大きな割合を占めています。

■サンド台















サンドアートをやるための台ですが専用のものが売っているわけではありません。
wattoonではアングルで枠を組んでそこにスリガラスを乗せてますが
簡易的なものなら写真用のライトボックスでも代用できます。
ガラスも強化と通常のものだと砂のはね方が変わってきます。
ちなみに強化ガラスといえどしばらく使っていると砂で傷がつきます。
石英なんかの硬度が高いものが多く混じっていると早くダメになりますが
ここは表現とのトレードオフです。

■ライト






















ガラス下に仕込むライトです。
照明で使うものなら大抵大丈夫ですが、拡散するタイプがいいです。
スポットより散光型で距離をある程度とったほうがムラなく照射できます。
トレペ等で拡散するのもアリです。
写真、動画用のタングステンは色温度の管理含め信頼度が高いですが
高温になる、電力を食うなど扱いには注意が必要です。
wattoonでは基本はLEDを2灯使って光の方向性を意図的に作ったりしてます。

■カメラ
動画が取れるDSLR機(デジタル一眼)やデジタルビデオカメラ、Webカメラなどを使います。
基本暗いので暗部にそこそこ強いものでないとノイズが酷くなります。
PC、TV、プロジェクター等にモニタリングするために出力可能な機材がいいと思います。
wattoonでは主に6DをUSB接続してモニタリングしながら使っています。

■カメラ台
















コレが意外と大変です。
少々動いたくらいでは揺れないように設置しなければならないので
wattoonでは壁にアーム(manfrotto 244バリアブルフリクションアーム)でつけています。
ライトボックスを利用するなら卓上の複写台なんかも使えますね。
床におく場合は出来るだけがっしりした台が必要になります。
前出のセンチュリーなんかも使えると思います。

■モニタ
















カメラを通した絵をモニタリングして絵作りをします。
撮影時は頭が映りこんでしまうので真上から見ることが出来ないため
体を引き気味に作業をします。なのでモニタリングが出来ると楽です。
wattoonでは基本canon6DからPC経由で液晶マスモニ(Sony LMD-2050W)に出してますが
場合によってプロジェクター投影、Ipadで手元に吊るなど場合によって使い分けています。

■ソフト
作るものによりますが、動画の時は基本6Dをつなげているので
普通にEOS utilityを使ってPCで撮影します。コマ撮りではDragonFrameです。
簡易的にLogicoolのWebカメラ(C920)を使うこともごくまれにありますが
そのときもLogicoolの専用ソフトで撮影してしまいます。

■音楽
















これ以外と大事です。
リズムや展開、流れの中で撮影するときは自分で音楽を作ってます。
サンドアートを描くときは相対的な情報が少ない状況での作業になりますので
曲の展開に合わせて絵を描いていくなど
コンディションや体調などで左右されないようある程度管理することも出来ます。
単純に気持ちのいい音楽を流すことで集中しやすくなったりしますが
曲に引っ張られ過ぎてしまわないよう注意してます。


という感じで機材はこんなものでしょうか。
技法にもよりますが自分が描いているときはかなり砂が散らばるので
砂ガードを作ったりしてます。ツルツルの床に革靴なんかだと滑りますので注意。


次回からは実際面に突入します。

Sand Animation

2013/06/13

サンドアニメーション
サンドアートって何?シリーズいよいよ最終回です。

今回はサンドアニメーションです。

一枚描いては撮影しを何千枚、時には何万枚も繰り返してコマ撮りしていきます。
コマ撮りによるサンドアニメーションは今回紹介してきたものの中で一番手間と時間がかかる手法です。
制作が数ヶ月~数年に及ぶことも珍しくありません。

最近ではサンドパフォーマンスサンドアニメーションと呼んでいる場合もあって定義が難しいのですが
アウトプットが映像であるということが大前提で、コマ撮りやそれに類する手法で作られたもの、
パフォーマンスを手法として取り入れていても、ライブをただ撮っただけではなく、編集、加工して
映像として作りこまれたものはサンドアニメーションという分類にしました。

コマ撮り撮影自体は1900年以前に遡れますので、実験的なアニメーションとしては恐らくその頃作られていると思いますが、一般に認知されたのは1960年代から活動を始めた作家キャロライン・リーフの作品に拠るものが大きいと思います。



カフカの「変身」をアニメーション化した作品
The Metamorphosis Of Mr Samsa」はアニメ史に残る名作です。

シンプルな地と図の構成がベースにあり絵の強さを生み出しています。
そして奇異な世界観。クレイアニメとはまた違う味わいのテクスチャー感とトランジション。
私も学生のときに見て衝撃を受けました。
現在サンドアニメーション、サンドパフォーマンスで一般的に使われるバックライトを当てる手法はこの作品で広まったと思います。
リーフはハーバード大でビジュアルアートを学び、世界中で教鞭をとり、現在もイギリスで活動されています。

またサンドパフォーマンスの第一人者であるフェレンク・カーコ氏は
元々クレイや砂を使ったアニメーション作家として有名です。

中でもサンドペインティングとよばれる独自の技術はクラシック音楽と合わせたアニメーションで国際的に評価されており、サンドパフォーマンスの元になった技法です。
日本ではNHKで放送したトリノオリンピックのオープニング映像を手がけていたり、2004年のNTTフレッツ西日本のサンドアートCMでも話題になりました。




イギリスのアードマンがNokiaのプロモーションで作ったサンド(?)アニメーション。

さすがです。規模もアイデアもすばらしいですね。




また、2009年にはNHKプチプチアニメで「a.e.i.o.u.」というイタリアのサンドアニメーションが流れていました。
こちらは全面砂が敷き詰められており、かなり難易度は高いと思われますが綺麗なアニメーションですよね。



国内では飯面 雅子さんが第一人者として活動されています。
作品性もさることながら立体的な動きが気持ちいいです。
近年はサンドパフォーマンスもやられているようです。


全ロシア映画大学でもサンドアニメーションの設備があります。
精華大学の教え子たちが ロシアのJ-FESTというイベントに参加するため全ロシア映画大学に行ったときのBlogです。


さて、サンドアートについて7回に亘って紹介してきましたが如何でしたか?

どの手法もそれぞれに砂の手触り、アナログの良さというものがユニークに存在していて
面白いですよね。

ではでは、次回からはより実践的な記事をアップしていきます。


Sand Performance

2013/06/06

サンドパフォーマンス

サンドアートって何じゃらほい?の第6回目はサンドパフォーマンスです。
私も何回か公演をやらせてもらってますが、段々と自分のやってる映像の分野に近づいて来てますね。

リアプロジェクションされたガラスの上に砂を置き、観客の前で演じるサンドパフォーマンス。
観客はサンド台に設置されたカメラを通し、大きなスクリーンやモニターで鑑賞します。
他のサンドアートとは違い完全にエンターテインメントの領域です。砂をまき、刻々と展開していく様は観客を引き込んで行きます。
基本的にはスクリーンを鑑賞する形が多いため他の映像やパフォーマンスなどとコラボレートするなどイベントによって様々な形が取れるのも魅力です。

サンドパフォーマンスはまだ非常に若い分野でサンドアニメーションで有名なフェレンク・カーコが1996年に始めたと言われています。カーコに関しては次回紹介しますね。

もっとも有名なサンドパフォーマーはイスラエルのイリナ・ヤハブではないでしょうか。日本でもTV番組内でベッキーを指導したことなどで一気に有名になりました。



イリナさんは元々イスラエルで人形造形専門のスタジオをやっていて、NYやハリウッドでサンドアートを学んだそうです。
流れるような展開はさすがです。独特のやさしいイラストのタッチと空気感がサンドの表現にマッチしてます。

もう一方の雄はウクライナのクセニア・シモノヴァです。


職を失ったことをきっかけに絵を描き始めわずか1年でウクライナのTV番組「ゴット・タレント」にサンドパフォーマンスで出演し、見事優勝。賞金12万5千ドル(!)を獲得し一気に有名になりました。
写実的な密度感のある絵と戦争と悲劇を題材にした作品はすばらしいです。



その他にもJA共済のCMで見たことのある人も多いと思いますが韓国のキム・ハジュン、台湾の荘明達、中国の萱萱(中国第一美女名人沙画と中国メディアで取り上げられています。ちなみに中国、台湾では砂絵は沙画と言うそうです)
また国内でも認知されてまだ2年程度ですが数名のサンドパフォーマーが活躍しています。

ワンピースを描いたコレは一時期話題になりましたね。



 

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